とは言っても、まったく接点がないんだよな…


「ねー千秋これ見てよ!めっちゃ可愛くない⁇」
「わぁホントだ!可愛い!!どこで買ったの⁇」

廊下を歩いていると、前方から1組の女子がこちらに向かって歩いてきていた。

俺は彼女らとそのまますれ違った。



俺はすれ違いざまに気になることがあって、彼女たちに振り向いた。

「…。」
今の左の子、あのラーメン屋の彼女に似てたな…

顔は似てると思った。
でも彼女は、あの時帽子を被っていたし、髪も1つにまとめていた。
一度きりしか会っていないため、帽子を取り髪を解いた姿を想像するのは難しい…

…気のせいか…。

俺は過ぎ去って行く彼女の後ろ姿を目に焼き付け、再び歩き出した。