ぴーまんじゃなくて、ぴーめん

もう学校に着いたのに、まだあのことが頭から離れない。

すごく、小さなことだけど、頑張るって決めて1番初めに勇気を出したことだから、悔しい。

ダメダメ!

こんなことで、落ち込んじゃダメ!

頑張るって決めたから。

「陽菜ー!おはよー!」

「一花!おはよ!」

「今日席替えだよね!楽しみ!」

「だよねー!鈴野くんと近くになりたい❤︎」

「ちょっと陽菜〜!彼氏いるのにそんなこと言っちゃダメでしょ!笑笑」

「だって、イケメンなんだもーん!」

「笑笑」



「席替えするぞー、女子から、くじひきにこーい。」

「一花、いこ!後ろの席が当たりますように!」

「ほんとに!」

そう言って、陽菜がくじを引く。

陽菜の次に私が引く。

「うわっ!私1番前だっ。最悪〜。一花は?」

「私は、18番だから…1番後ろだ!!やったー!!」

「一花いいなぁ。また後でねー!」

「うん!」

私の隣は誰かなぁ。

「よろしく」

声がする方を振り返る。

えっ、嘘でしょ、隣は鈴野くん?

「よろしく、」

私嫌われてるのに、隣だったら、これから1ヶ月気まずすぎる。

なんとかして、隣は避けなきゃ!

「鈴野くん、視力大丈夫?1番後ろだけど。」

「平気、コンタクトつけてるから」

「でももし、コンタクト取れちゃったら、黒板見えないよね?前の人に代わってもらったら?」

「メガネもってる」

「もしものためにだよ!前にいっといたほうがいいよ!」

「何?前に行かせたいの?」

「そう言うわけじゃないけど、、」

「だったら黙って」

私の負けだ。

終わった…

「そういえば、今度この前のお礼するっていってたよな」

「あー!確か言ったね!」

「水族館のチケット貰ったんだけど、行く相手いないから今週の日曜日一緒に来て」

「今週の日曜日はたしか…空いてる!ちょうど暇だったの!行こう!」

「じゃあ日曜日10時に、家まで迎えに行くから」

「ありがと!」

水族館は、大好きだから楽しみだけど、鈴野くんとうまくやれるかな…