ぴーまんじゃなくて、ぴーめん

今日は空が綺麗だなぁ。

ほんと、美麗ちゃんみたいに綺麗。

「はぁ、」

「なに?」

えっ!

嘘。

私、ため息ついてた!

「あ、ごめん!何もないよ!」

「あっそ」

どうしよう。

鈴野くんといるのが嫌で、ため息ついたみたいに思われたよね。


「なぁ」

「はっ、はい!」

びっくりして思わず敬語になっちゃった。

「お前ってさ、その…



高橋のこと好きなの?」

「えっ、?」

今なんて言った、?

蓮のこと好きってバレてる?

なんで、なんで?

鈴野くんがなんでわかったの?

どうしよう。

「…すきだよ。でもお願い。このことは誰にも言わないで。」

「別に言う気ない」

「ありがとう…それじゃあ私、家ここだから。送ってくれてありがとう。また、明日。」

「ん。」

鈴野くんの姿が見えなくなるまで、背中を見つめていた。

鈴野くんには、なんでもお見通しなの…?