「さぁ入って!」

「お邪魔します。」

「ソファーに座ってて。今、温かい飲み物入れるから。」

「あ、ありがとうございます。」

ほんの2、3日前までいた家なのに
懐かしくて、安心する・・・


「お待たせ。カモミールティー入れてみた。
落ち着くから飲んで。」

「ありがとうございます。」

私がカモミールを飲んでいる間
速水さんは何も言わず
ずっと本を読んで待っていてくれた。
静かな時間が流れたけど、
この静けさも苦にならないくらい
安心する空間なんだと感じた。