歓迎会はまだ始まったばかり。みんな自由に食べ、飲み、話し、笑い合う。束の間の平和な空気だ。

人がいる限り、争い事や悲しい悲劇はきっと後を立たない。フィオナたちのような特殊な存在がいても、全ての事件と向き合うことはできない。

しかし、人がいる限り永遠の想いが残り続ける。言葉や知能で手を取り合い、どんな逆境も乗り越えていける。それをフィオナはもうわかっている。

「もう一回、乾杯しませんか?」

フィオナは笑う。永遠に続いていくこの絆に幸せを感じながら……。