「確かにあり得ないよね。どうして彼が知ってるんだろう……」

レイモンドも呟き、全員顔を見合わせる。これから調べることが何か、もう見えてきた。

「全員でナーシサス・イエローについて徹底的に調べましょう!」

サルビアが言い、フィオナはモミジの肩に触れる。これからもう一度、ナーシサスに話を聞きに行きたいのだ。

「一緒にナーシサスさんに話を聞きに行ってくれますか?」

「はい!」

モミジが立ち上がると、「僕も行くよ!」とエヴァンが手を挙げる。

「フィオナと後輩を守るのは僕の役目だからね!」

堂々と恥ずかしい台詞を言い放ったエヴァンに対し、フィオナは恥ずかしそうに顔を真っ赤にし、モミジは「エヴァンさん!」と胸に手を当て、レティシアは目を輝かせ、サルビアとレイモンド、そしてフリージアは苦笑するというカオスな空間となってしまった。