高校の先生は何か知っているんじゃないか、そう思って連絡先を知っている先生に電話をした。でも、先生は何も知らなくて、私の友達も誰も君が亡くなったかもしれないなんて知らなくて、やっぱり悪い噂なんだと思ってた。そう信じたかった。

でも次の日、仕事が終わってLINEを見れば、お父さんからLINEが来ていた。君が高校を卒業してからずっと働いていた職場に行って、直接聞いたんだって。君がずっと前に自宅で亡くなっていたこと……。

君がどうして死んだのか、死因は聞かされなかった。職場の人も知らないんだってね。自殺なのか、病死なのか、それは君の家族しか知らない。

君の死因を知りたいなんて思わない。でも、ただの噂じゃなかったことがショックで、ロッカーで制服から私服に着替えながら気付いたら泣いてた。廊下を歩いている時も、駐車場に向かっている時も、車に乗った時も、運転している時も、家に帰ってからも、ずっと泣いてた。涙が止まらなかった。