数日後、廉が彼女を紹介してくれることになった。

久しぶりに廉と遊べることに嬉しさを覚える一方、そのメンバーに廉の彼女がいることが嫌なのだ。

どうやったらこの気持ちに区切りが着くんだろうか。


待ち合わせ場所に行くと、廉と廉の彼女が先に来ていた。

二人で来たんだろうか。チクリと心が痛くなったが、気が付かないふりをした。

「待たせたな」

駆け足で廉たちの元に行き、話しかける。

俺の姿を見て廉は嬉しそうに笑った。

「そんなに待ってないよ」

「嘘つけ。彼女さんと話してたくせに」

「あはは……見られちゃってたか」

「バレバレだっつの」

そんな日常的な会話をした。

隣で廉の彼女が困ったふうに、でも幸せそうに俺たちを眺めていた。