私の勘は間違っていなかった。司様が廉くんを恋愛対象としてみてることに間違いはなかった。

──さすが私だわ。

今までずっと人の顔色を伺って生きてきただけのことはあるわ。

幼い頃からずっと人の顔色だけを見て生きてきた。だから人の顔色なんてすぐにわかる。

当然、司様はとても判りやすかった。だって廉くんと話してる時、ずっと頬が赤いんですもの。判りやすいったらありゃしないわ。

そんな司様に私は惚れてしまった。彼が想っているのは廉くんでも、振り向かせてやる!

だから今だけは廉くんを利用してやるわ。

司様を廉くんに渡しはしない。死んでも司様は私のよ!