天国に咲く花

数日後。佐々木さんは俺が一人暮らしをしているマンションに訪れた。

ぶっちゃけ、家の住所を教えた記憶はないのになぜ知っているのだろうか。本当に怖い。

「いらっしゃさい、佐々木さん」

「お、お邪魔します……」

緊張した感じで佐々木さんは部屋に入った。何を緊張する必要があるのやら。

「散らかってますけどゆっくりして行ってください」

俺がそう言うと佐々木さんは少しだけ頬を赤くして「はい……」と言った。

何かが怪しい………俺の気のせいだろうか。

「……はい、珈琲です」

数分後、珈琲を淹れたので持ってきた。

「あ……ありがとう、ございます………」

そう言って佐々木さんは嬉しそうに幸せそうに珈琲を飲んだ。

──何か嫌な予感がする。