カラオケでたくさん歌い、笑い合い、楽しい時間を過ごした。

気がつけばあっという間に六時になっていた。

「晩御飯でも食べる?」

廉が聞いてきたので、俺は「悪ぃ、俺帰るな」と言って断ることにした。

晩飯ぐらい彼女と一緒に食べたらいい。俺がその邪魔をするわけにはいかないのだ。

嫉妬なんて気にしない。楽しそうに佐々木さんと話しながら食事をする廉の姿が想像でき、嫌になる。

俺はこんなにも想像力豊かではないのだが。


結局、俺は俺が嫌いなって残りの一日を過ごした。