佐々木さんの中ではもう答えが見つかっているようだ。

俺だって廉の好きなところなら五つ話せる。五つじゃ少ないくらい話せる。本当に、佐々木さんと廉について語りたい。

「じゃあ私から先に!」

そう言って楽しそうに佐々木さんは手を挙げた。

「どうぞ」

俺は頷いて、話を聞くことにした。

「明るいところと、誰にでも優しいところと、たまにツンデレなところと、女子力が高いのと、こんな私の告白を受けいれてくれたことの五つです!」

「ふむ。よろしい」

全部共感できた。明るいところや誰にでも優しいところは昔と変わってない。

ツンデレなところは本当にたまにだから滅多に見れないけど、見れた時は本当に嬉しい。

女子力が高いのは知っている。女と仲がいいので、自然に女について詳しくなるのは当たり前だと思っている。絆創膏やハンカチを持っているので本当に助かる。