―――ガチャ
「はぁ…」
家から帰ると部屋に入り、すぐにベッドに倒れ込む。
和人君…か。
和人君はかっこよくて結構モテそうな男子。
そんな彼が
なんで私に声をかけるのかな。
こないだみんなで遊んだ時も、今日の放課後も……
“俊也に少し似ている。”
春香のそんな言葉が
未だに頭に残ってる…。
俊也と重ねて彼を見てる自分がいたら嫌なんだ…。
それだけは嫌だから…。
二度目の恋は
いつになったらできるのかな。
二年は長すぎた…。
早く忘れたい。
俊也を過去にして…
今を歩きたいのに…。
未だに俊也から貰ったプレゼントや遠距離恋愛中に書いてた手紙が捨てられない私がいる。
今の私は
どうしようもない……。
どうしたら
後ろを振り向かずに前へ歩き出せるの…?


