すると
「あ、あたし用事思い出したー!」
春香が突然言い出す。
……え……
「ごめんね。帰らなきゃ…」
春香が言う。
気が付いたら夕方の6時。
男子達といた時間は少なかった。
「そろそろ帰らなきゃ…」
私も言う。
すると
「優依さん送りましょうか?」
和人君が私に言う。
「大丈夫。近いし…」
私はそう答える。
「そうですか。じゃあ今度メールします。」
和人君はにっこりと笑って言った。
メール…か。
「優依帰る?じゃあ途中まで一緒に帰ろう!」
春香が言う。
「うん。」
みんなに別れを言うと春香と私は店を出た。
あんまり和人君と話せなかったな…。
なんか和人君が気になるんだよね。
「…和人君気に入った?」
――店を出るなり春香が私に聞く。
……え!?


