私は和人君を見る。
すると
「しつこいですね。」
和人君は俊也に言う。
「……は?」
俊也は和人君を見る。
「優依さんは渡さない。何があっても絶対に。あんたみたいなやつが優依さんを幸せにできるわけない。」
和人君が言う。
「お前…」
「別れたならちゃんと前進めよ。俺が優依さんを絶対に幸せにするんだ。」
和人君が言う。
和人君……
「くそ。」
俊也はその場を離れた。
和人君……。
私……
「す、すみません。優依さんを渡したくなくて。優依さんの気持ちまだちゃんと知らないのに…」
和人君が言う。
和人君……。
私は首を横に振る。
私はもう悩まないよ。
俊也が大好きだった。
でも今は
それ以上に和人君を大好きになろうとしてる。
私が和人君を幸せにする。
和人君が私を幸せにする。
その道を選びたい……。


