君は可愛い年下君☆





「和人君、行こう。私はもう大丈夫。」


私は和人君から離れると言う。


「本当に大丈夫なんですか?」


和人君は私に聞く。


「…平気だよ。行こう?」


私はそう言うと和人君の手を握る。


「はい。」


和人君も私の手を強く握る。


大丈夫……。


私は和人君から離れないから…。




「優依さんの手って小さいですよね。」


和人君が言う。


「和人君よりチビだし、子供みたいだよね。私…」


外見も…中身も…


「優依さんは子供じゃないです。昔、優依さんに俺…助けられましたよね。」


和人君が言う。



「た、助けたなんて…」


「…だから、今度からは俺が優依さんを救います。優依さんが辛い時は優しく包み込みます。」


和人君が私を真っ直ぐ見て言った。


和人君……。


早く立ち直らなきゃね。


和人君に助けられっぱなしだよ…私は…