和人君……
私はだめな女だよ。
俊也に会ってから戸惑ってる。
和人君を本気で好きでいたいのに……
和人君を大切にしたいのに……
「優依さん、大丈夫ですか?」
私はしばらく和人君に抱きしめられてた。
「ごめん。」
安心したかった。
私がいるべき場所はどこかって。
今
一番落ち着くのは…
和人君の隣だよ。
「優依さんから甘えるなんて珍しいですね。」
和人君が言う。
「私だって甘える時はあるよ。私のが和人君より子供だし…」
私が言うと和人君は笑う。
「優依さん可愛い。」
そう和人君は言い、私のおでこにキスをした。
――ドキンッ
和人君……。
「か、和人君…」
顔が熱くなる。
「優依さんの言う通り、俺はもう子供じゃないですよ?」
和人君はそう言った。
そんな和人君に私はドキドキしたんだ…。