だけど
「俺はまだ好きだから。それに別れてからそんな時間は経ってない。その彼氏の事、本気で好きなのか?」
「…え…」
「俺にしろよ。」
俊也が言う。
だけど
頭にいっぱい浮かぶのは和人君。
時間なんて関係ないんだよ。
私は
好きなんだもの…
和人君の事が…
好き……
「帰って。」
私はそう言うと家に入った。
大好きだった。
だけど
今は……?
もう……
――翌日。
「優依さん!」
今日も和人君と待ち合わせして学校に行く事に。
昨日あんな事があったから…
まだ複雑。
「和人君…」
私は和人君を見ると抱きつく。
「何かあったんですか?」
和人君は私に聞く。
「なんでも…ないの…」
和人君は私が俊也に会ったって知ったら不安になるから
言えない…


