「今は和人君がいるんだから和人君大切にしよ?」
春香が言う。
「うん。分かってる…」
分かってるよ……。
もう戻れない……
だって私はもう……
今更ひどいよ俊也。
私は別れようって言ったんだよ?
私はもう前に進んでる。
和人君が……好き。
そうなんだよ……。
だから
もう会えない……
会えないよ……。
なのに
春香と夕方まで語ると私は家に帰る。
だけど
………え………
家の前には俊也がいた。
なんで……?
「俊也!?」
私は駆け寄る。
「なんでメール返事しないんだよ?」
「だって…」
私……
「しばらくこっちにいる。」
俊也が言う。
「困るよ!だって私…彼氏いるし…」
私は俊也に言う。


