―――ガチャ
「すみません!散らかってて。」
和人君は部屋に入るとお菓子と飲み物を勉強机に置き、慌てて床に放置されてた物をベッドの下にしまう。
「だ、大丈夫だよ。」
私は和人君に言う。
「すみません。」
そういえば…
俊也ともこんな事あったな。
私が初めて部屋に入った時だ。
……は!
だめだめ…
たまーに、和人君といる時でも俊也を思い出す。
だめな私…。
全部過去にしちゃいたいものなのに……。
「優依さん、お菓子とアイスティーどうぞ。」
和人君はお菓子とアイスティーを床に置き私に言う。
「あ、ありがとう。私、これ大好き。」
私は和人君に言う。
すると和人君はにっこりと笑った。
和人君に悪いな。
私は罪悪感でいっぱい。
まだ気持ちは俊也に少しあるような気がして不安になる。
和人君を好きでいたいのに……


