「優依さんのお弁当美味しいです!」
「ありがとう。」
――昼休み、和人君が教室に来た。
私のお弁当のおかずを分けたら和人君は喜んでくれた。
明日から和人君の分も作ってあげようかな…。
「優依さん、俺のお嫁さん確定ですね。」
和人君が言う。
お嫁さん…。
「お嫁さんか…。」
和人君は優しくて頼りになるから良い旦那さんに将来なりそうだよね。
「俺、本気ですから。優依さんに相応しい男になれるよう頑張ります。」
和人君が笑って言う。
――ドキッ
和人君は爽やか笑顔だ。
年下なのに大人っぽくてかっこいい。
昔とは全く違う和人君。
そんな和人君に私みたいな地味女は勿体ないくらいなんだよ?
なのに…
なんでそんなに…
「和人君、私なんかでいいの?」
付き合うのにオッケーしたくせに私は和人君に聞いてしまった。


