君は可愛い年下君☆




「和君ね、あの時…両親事故で亡くしたばっかで辛かったんだって。」


春香が言う。


「……え……」


和人君が…?


「だから優依のおかげで落ち着いたって言ってた。それがもしかしたら和君の初恋なのかもね。」


春香が言う。


初恋…。


「初恋かぁ…」


和人君……。


「まだ続いてると思うよ?その初恋は…」


春香が笑って言った。


和人君の事…


考えてみようかな…。


そう思う私がいた。



あれから相変わらず和人君は朝と昼休みに私のクラスに来た。



春香の話を聞いてから和人君を好きになりたいって思った。


和人君はずっと想ってたって分かったから。



和人君に誘われ、一緒に帰る日、私は和人君に素直に話す。


「春香から聞いたよ。私と和人君…昔も会ってたんだね。忘れててごめんね。」


私は和人君に言う。


「良いんです。俺、変わったから。見た目も中身も。」


和人君が笑って言う。