君は可愛い年下君☆




『オレ、一人ぼっちなんだ。クリスマスなのにお父さんもお母さんも…』



そう言って彼はずっと泣いてた。



何かあったんだね。


でも私は


この子と知り合いじゃないから聞けない。


でも……



『はい。』


私は持ってたくまのぬいぐるみをその子にあげた。


『……え……』


男の子は私を見た。


『これ、お母さんがくれたんだけど君にあげる。私はこれがなくても大丈夫だから。このくまさんが一緒なら寂しくないよ。』



私は笑って言った。


『…ありがとう。』


男の子は泣くのを止め笑って言う。


『じゃあね。男の子なんだから強くならなきゃだめだよ。』



私はそう言って彼から離れた。


あれが


和人君だったんだ…。


雰囲気大人っぽくなってかっこよくなってたからわからなかったけど…



和人君は私を覚えててくれたのにね。


私は忘れるとかだめなやつだな…。