「こっこんなえっちなちゅうは許可してません!」
「すずちゃんの口からえっちなちゅう・・・!はれんち!」
「はれんちって、律くんがはれんちなの!」


あー、もう、無理だわ。すずちゃん最高じゃん。なにこれ可愛いの宝庫?加えてそんなえっちな顔もできるの?もういろいろとナニカが無理なんだけど。我慢我慢、と理性をフル稼働させる。


「り、律くん?大丈夫?」
「・・・っスゥ───、うん、大丈夫。ちょっと取り乱しただけ。ごめんね、がっついちゃって」
「別に、怒ってないけど」


僕は「けど?」その言葉を先を待つ。言うわ言わないか、少し躊躇した彼女はぽそりと小さく呟いた。


「もう一回、キスしたい」
「・・・・」

本当、そーいうところ。ここで襲っても、僕悪くなくないよね?まぁ、今はしないけどさ。内心ため息をつきながら、彼女の望むままに唇を寄せる。


「仰せのままに、お姫様」


まずは額に一回、きゅっと閉ざされた瞼に、筋の通った小さな鼻に、赤らむ頬に、そして唇に。

落としていく口付けに、僕はこれ以上ないくらいの幸福感で満ち溢れていた。

この長年の片思いは、今日をもって終わった。