(才色兼備で天使で女神で尊い存在なのに、まさか茶目っ気まであるとは・・・流石僕の好きな人)


色々誤算はあったものの、やっぱり日高すずという人物は偉大だった。非の打ち所が無いとはまさにこのこと。

若干ストーカーのようなことをしていた自覚はあるが、それを知って受け入れて友達にまでなってくれる懐の広さ。すずちゃんの偉大さに乾杯。


「・・・好き」
「何か言った?ごめん、よく聞こえなかった」
「ううん、ひとり言」
「そう?あ、それでさ駅前のたい焼きがとても美味しくって!もし月島くんがよければ帰りに寄って行こうよ」
「行く!!!!!!!!」
「声うるさ、」
「ごめん。えっと、甘いもの好きなんだ」
「!私も好きなんだよね。一緒だ」
「・・・好き」
「私も甘いものには目がないんだよねぇ」



△月□日(木)天気は快晴。

初めてすずちゃんに話し掛けることが出来た。とても緊張したけれど、念願の友達になることが叶った。僕の名前を知っていたことにも驚いたが、すずちゃんがあんなにも茶目っ気のある子なんだって驚いた。好きになってもう長い年月が経つけれど、昨日よりも彼女のことが好きになった。僕は前世で徳を積んでいたのか、連絡先も交換することができた。明日絶対に桔平に自慢したい。あぁ、恋ってすごいな。ただ一緒に帰っただけなのに、ずっと身体がポカポカして暖かい。