「はぁ…はぁ…! ち、千冬ちゃん…っ!」
千冬ちゃんの病室の前の扉には面会謝絶の文字。
すぐそこなのに彼女を一目見ることもできない。
無力感から項垂れていると、丁度千冬ちゃんの病室から櫻井先生がでてくる。
その隙間からチラっと彼女が見えた。
眠っているのか横になって微動だにしていない。
大丈夫だよな…?
不安からすがるように櫻井先生を見上げる。
「え、夏輝くん? どうしたんだい? 今日は面会謝絶だって連絡がいってるはずなんだけど…?」
「…千冬ちゃんはそんなにひどい状態なんですか?」
「嘘言った方がいい?」
「本当のことをお願いします」
「分かった」
櫻井先生はそういうとゆっくりと口を開いた。
「正直危ない状況だったよ。 発作が長くてね」
「っ!」
「でも今は安定しているよ。 発作は一度出ると出やすくなるから一ヶ月くらいは様子見かな。 面会も一ヶ月くらいはできなくなると思う」
「一ヶ月も…」
「そこで問題なければまた面会できるから。 来てもらったのにごめんね。 彼女を信じて一ヶ月待ってあげてね」
そういうと先生はポンポンと俺の頭を撫でた後その場を後にした。
千冬ちゃんの病室の前の扉には面会謝絶の文字。
すぐそこなのに彼女を一目見ることもできない。
無力感から項垂れていると、丁度千冬ちゃんの病室から櫻井先生がでてくる。
その隙間からチラっと彼女が見えた。
眠っているのか横になって微動だにしていない。
大丈夫だよな…?
不安からすがるように櫻井先生を見上げる。
「え、夏輝くん? どうしたんだい? 今日は面会謝絶だって連絡がいってるはずなんだけど…?」
「…千冬ちゃんはそんなにひどい状態なんですか?」
「嘘言った方がいい?」
「本当のことをお願いします」
「分かった」
櫻井先生はそういうとゆっくりと口を開いた。
「正直危ない状況だったよ。 発作が長くてね」
「っ!」
「でも今は安定しているよ。 発作は一度出ると出やすくなるから一ヶ月くらいは様子見かな。 面会も一ヶ月くらいはできなくなると思う」
「一ヶ月も…」
「そこで問題なければまた面会できるから。 来てもらったのにごめんね。 彼女を信じて一ヶ月待ってあげてね」
そういうと先生はポンポンと俺の頭を撫でた後その場を後にした。



