「ちなみに夏輝の夢は小さいときから歌手なの?」
「そうだな」
「じゃあずっと夢が変わってないんだ」
「ずーっとな」
「それってさとても素敵なことだね」
「え? まだ諦めてないの?ってバカにしないの?」
「なんで?」
「なんでって…」
だって俺の親はバカにするし…。
「だって夢に向かって努力してもがくのはいいことだと思うし、素敵なことじゃん。 バカにすることなんてありえないよ」
風になびく千冬ちゃんの髪。
こちらをみて微笑む千冬ちゃん。
始めて俺の夢を笑わなかった女の子。
「でもご両親が心配する気持ちも分かるけどね」
「そりゃ俺の将来が心配っていうのは俺だって理解しているけど」
「うーん。 ちょっと辛いかもだけどさ。 もう一回ご両親と話し合ってみたら?」
「ちょっとってか、かなり辛い選択肢だな…」
「勇気はいるよね」
「おう」
「でも夢を叶えるためにはその一歩を踏み出さないとだよね」
「…それは」
「ねぇ、一回話し合ってみてさそれでもダメだったらね」
「おう」
「私が夏輝のご両親と話すよ」
「え?」
「それで伝えるよ。 夢ってどれだけ素敵なことかってね!」
真剣に俺の夢について考えてくれる千冬ちゃんに俺はこの時始めて─。
恋をした──。
「そうだな」
「じゃあずっと夢が変わってないんだ」
「ずーっとな」
「それってさとても素敵なことだね」
「え? まだ諦めてないの?ってバカにしないの?」
「なんで?」
「なんでって…」
だって俺の親はバカにするし…。
「だって夢に向かって努力してもがくのはいいことだと思うし、素敵なことじゃん。 バカにすることなんてありえないよ」
風になびく千冬ちゃんの髪。
こちらをみて微笑む千冬ちゃん。
始めて俺の夢を笑わなかった女の子。
「でもご両親が心配する気持ちも分かるけどね」
「そりゃ俺の将来が心配っていうのは俺だって理解しているけど」
「うーん。 ちょっと辛いかもだけどさ。 もう一回ご両親と話し合ってみたら?」
「ちょっとってか、かなり辛い選択肢だな…」
「勇気はいるよね」
「おう」
「でも夢を叶えるためにはその一歩を踏み出さないとだよね」
「…それは」
「ねぇ、一回話し合ってみてさそれでもダメだったらね」
「おう」
「私が夏輝のご両親と話すよ」
「え?」
「それで伝えるよ。 夢ってどれだけ素敵なことかってね!」
真剣に俺の夢について考えてくれる千冬ちゃんに俺はこの時始めて─。
恋をした──。



