「…聞いちゃったんだ。」
ワンテンポ遅れて千冬ちゃんが口を開く。
「…それって、どこまで。」
「どういう病気かとかは聞いてない。けど…、余命宣告を受けたことは聞いた。」
「誰から?」
「…それは、その…ごめん。言えない。」
お姉さんから聞いたことは内緒にするべきだと思った。
内緒にしてと言われたわけではない。
だけど伝えたせいで長瀬さんと千冬ちゃんが喧嘩したら…。
そう思うと、俺は言えなかった。
「…それで、佐久間夏輝はどうしたいの?曲、諦めるの?」
少しの沈黙から放たれる言葉に俺は思わず肩が跳ねる。
俺はなんていうべきなのか。
俺はどうしたいのか。
さっきまで考えていたことが無に変わる。
そんな中鼻をすする音が千冬ちゃんから聞こえてくる。
その音に導かれるように彼女の顔を見る。
彼女の目から雫がポロポロと落ちていく。
それを見て思わず「…!な、泣いて。」と声をだしてしまう。
ワンテンポ遅れて千冬ちゃんが口を開く。
「…それって、どこまで。」
「どういう病気かとかは聞いてない。けど…、余命宣告を受けたことは聞いた。」
「誰から?」
「…それは、その…ごめん。言えない。」
お姉さんから聞いたことは内緒にするべきだと思った。
内緒にしてと言われたわけではない。
だけど伝えたせいで長瀬さんと千冬ちゃんが喧嘩したら…。
そう思うと、俺は言えなかった。
「…それで、佐久間夏輝はどうしたいの?曲、諦めるの?」
少しの沈黙から放たれる言葉に俺は思わず肩が跳ねる。
俺はなんていうべきなのか。
俺はどうしたいのか。
さっきまで考えていたことが無に変わる。
そんな中鼻をすする音が千冬ちゃんから聞こえてくる。
その音に導かれるように彼女の顔を見る。
彼女の目から雫がポロポロと落ちていく。
それを見て思わず「…!な、泣いて。」と声をだしてしまう。



