「何、急に大きな声だして。体に障るからやめなさい。」
「ごめん。」
こんな時でもお姉ちゃんは冷静だ。
お姉ちゃんは頭がよくて、東大に通っている。
何学部とかは知らないけど、将来安泰だと思う。
そんなお姉ちゃんはお母さんたちが来れない時に、荷物を持ってきてくれたりする。
今回もそういうことだろう。
「それで、何がダメなの?」
「お母さんたちに報告するの…。」
「だって櫻井先生に呼ばれたんでしょ?」
「呼ばれたんじゃなくて、相談しに行ったの。」
「相談…。アンタが?」
お姉ちゃんが信じられないという目で見てくる。
それも仕方がない。
余命宣告されてから、自分から行動することは滅多になくなった。
そんな私が自ら櫻井先生に相談したのだ。
そりゃそんな目で見てくるはずだ。
「また…、曲を作ろうと思って。」
「それって、詳しく聞いても大丈夫な話?」
「あ、『フユ』とは関係ない。あれはもう引退したから。」
「知ってるよ。」
お姉ちゃんは数少ない『フユ』を知る人物だ。
恐らく最後の曲をアップしたのを聞いたんだろう。
知ってたからこそ、お姉ちゃんは今まで何も言わなかったのか…。
「ごめん。」
こんな時でもお姉ちゃんは冷静だ。
お姉ちゃんは頭がよくて、東大に通っている。
何学部とかは知らないけど、将来安泰だと思う。
そんなお姉ちゃんはお母さんたちが来れない時に、荷物を持ってきてくれたりする。
今回もそういうことだろう。
「それで、何がダメなの?」
「お母さんたちに報告するの…。」
「だって櫻井先生に呼ばれたんでしょ?」
「呼ばれたんじゃなくて、相談しに行ったの。」
「相談…。アンタが?」
お姉ちゃんが信じられないという目で見てくる。
それも仕方がない。
余命宣告されてから、自分から行動することは滅多になくなった。
そんな私が自ら櫻井先生に相談したのだ。
そりゃそんな目で見てくるはずだ。
「また…、曲を作ろうと思って。」
「それって、詳しく聞いても大丈夫な話?」
「あ、『フユ』とは関係ない。あれはもう引退したから。」
「知ってるよ。」
お姉ちゃんは数少ない『フユ』を知る人物だ。
恐らく最後の曲をアップしたのを聞いたんだろう。
知ってたからこそ、お姉ちゃんは今まで何も言わなかったのか…。



