「はい」
「サンキュー」
コーヒーを渡してから定位置であるソファに行く。
仕事中はちゃんとデスクに座るけど、こうやって自由な時はだいたいソファにいる。
生徒会室はこうした集まりがない時以外は好きに使わせてもらってる。
鍵がないと入れないから生徒会メンバーも集まり以外は近寄らないから、実質、俺と藍斗の息抜き部屋みたいな感じ。
去年の生徒会メンバーとの引き継ぎとかのこともあって何だかんだ3月からこの生徒会室にいるし、お互い、女子にキャーキャー言われて疲れてる時なんかはよくここに避難しに来るようになった。
まあ、藍斗は今年からはちょっとそのキャーキャーが減るんだろうけど……。
「眠…………」
「こら颯真、寝るな」
仕事が片付いてソファに寝転んだら睡魔が襲ってくる。
どうせまだ帰れないだろうし。
そうウトウトしかけていたら、いきなり携帯が鳴った。

