〜ピピピッ〜ピピピッ〜

 朝6時半。威勢のいい目覚まし時計の音が部屋に鳴り響いた。


 すぐに消し止めて、もう一度布団にくるまった。



 まだ寝ていたい。


 まだ寝ていたいけど……。


「…………そっか。ママ達いないんだ……」



 まだ寝ぼけている頭をゆっくり動かし、昨日のことをぼんやりと思い返す。


 いきなり婚約者と同棲生活が始まった。


 そして学校までも新たな所へ行くことになってしまった。


 その学校がまさかの一宮学園。一流大学への進学が全国トップクラスの超お嬢様進学校って有名。


 まさかそんな有名な学校に通うことになるなんて。



 はぁ。こんなことを思い出していたら目覚めてきた。


 私はそのまま朝ご飯を作るためにリビングに向かった。