改めて中を見て回ると結構広いことに気づいた。


 まあ、この最上階にはここの部屋しかないんだけど……。


 廊下長いし、何個部屋あるの?って感じだし。



「まずはここからだな」


 長い廊下を行った先に4つの部屋がある。


 右側に1つ、左側に2つ、そして角曲がった所に1つ。


 まず左側の2つの部屋を見ることにした。


 多分このどっちかが私達の部屋になると思ったから。


 ……ってか、いつの間にこんなの用意してたんだろう…………。不思議すぎる……。



「おっ、多分こっち俺の部屋だわ」


 私を他所に颯真が奥側の部屋を開けて言った。


 じゃあ私は手前側なのかな?


 そう思って手前側のドアを開けた。