涙色に「またね」を乗せて

「諸君。テスト終了後、私達が真っ先にするべきことは何だと思う?」


全てのテストが返却され、ようやく本当の意味での平和が訪れたあくる日の放課後。私は椅子の上に立ち、目を点にしてこちらを見上げる三人組に高らかに問うた。



「……復習?」

これは穂花ちゃん。



「部活」

湊。



「徹夜でゲーム」

律樹。



揃いも揃って不正解。いや、復習は今後の為にもやっておいた方がいいのだろうが、そんなことでわざわざ招集をかけたりはしない。


「違う。全然違う。大いに違う」


あからさまに落胆し、やれやれと言った風に額に手を当てて見せた。こんなにも回答がバラバラなのに正当者が一人も居ないなんて、何て嘆かわしい。


「じゃあ何だって言うの」

むっとしたように湊が言い、その言葉を待ってましたと言わんばかりにニヤリと笑う。



「行くでしょ。打ち上げ」