「あれ、私……」
「おはよう。具合はどう? ちょっと待ってて。先生呼んでくるから」
カーテンの外で早退届を書いていた先生が再来し、寝起きの所為か、はたまた体調の所為か、虚ろな目をした穂花ちゃんに体温計を手渡す。
やがて無機質な機械音が響き渡り、ちらりと見えた数字から、微熱程度だと判明した。高熱じゃなくてよかった。
「それじゃあ私は愛葉さんの荷物を取りに行って来るから、親御さんが来るまでの間付き添ってあげて。お友達が居た方が、何かと心強いでしょう」
「あっ、はい」
慌ただしく保健室を出て行く先生を見送り、扉が閉まる音がした途端、辺りに気まずい沈黙が流れ出た。
当然だ。ここ最近口を利くどころか、目を合わせることすらもままならなかったのだから。
「えっと……。水とスポーツドリンク、どっちがいい?」
沈黙に耐え兼ねたのは私の方だった。ぎこちない笑顔で、二つのペットボトルを差し出す。
穂花ちゃんは少し考える素振りを見せてから、スポーツドリンクの方を手に取った。
余程喉が乾いていたのか、普段の淑やかさからは想像もつかない豪快しで一気にラベルの下側まで飲み切った。
「…………」
「…………」
沈黙再び。
「おはよう。具合はどう? ちょっと待ってて。先生呼んでくるから」
カーテンの外で早退届を書いていた先生が再来し、寝起きの所為か、はたまた体調の所為か、虚ろな目をした穂花ちゃんに体温計を手渡す。
やがて無機質な機械音が響き渡り、ちらりと見えた数字から、微熱程度だと判明した。高熱じゃなくてよかった。
「それじゃあ私は愛葉さんの荷物を取りに行って来るから、親御さんが来るまでの間付き添ってあげて。お友達が居た方が、何かと心強いでしょう」
「あっ、はい」
慌ただしく保健室を出て行く先生を見送り、扉が閉まる音がした途端、辺りに気まずい沈黙が流れ出た。
当然だ。ここ最近口を利くどころか、目を合わせることすらもままならなかったのだから。
「えっと……。水とスポーツドリンク、どっちがいい?」
沈黙に耐え兼ねたのは私の方だった。ぎこちない笑顔で、二つのペットボトルを差し出す。
穂花ちゃんは少し考える素振りを見せてから、スポーツドリンクの方を手に取った。
余程喉が乾いていたのか、普段の淑やかさからは想像もつかない豪快しで一気にラベルの下側まで飲み切った。
「…………」
「…………」
沈黙再び。

