「季節の変わり目だったのと……、きっと慣れない環境で、疲れが溜まっていたのね。親御さんには連絡したから、迎えがくるまでこのまま休んで貰いましょう。早退届書かなくちゃ」
そう言って、先生はカーテンを閉めていった。飲み物だけ置いて帰ろうかと迷ったけれど、とりあえずすぐ横の椅子に座り、彼女が目覚めるまで傍にいることにした。
「疲れか……。そうだよね、転校したばっかだもんね」
突然の環境の変化というのは、何がどう変わろうと多少のストレスを伴う。人一倍繊細な彼女はきっと、知らず知らずのうちに疲弊していたのだろう。
それすらも気付けなかったどころか、更に追い打ちをかけてしまった私は友達失格だ。
あの時、うじうじせずに訊いてしまえばよかった。この間湊と一緒に居たよね? って。そうすれば私が穂花ちゃんを避けることは無かったし、律樹との関係も拗れなかった。
何やってんだろ、私。と自嘲気味に笑うと同時に、長い睫毛がぴくりと動いた。
まるで重病の患者が数ヶ月振りに目を覚ましたような気持ちになって、人形のように愛らしい顔を覗き込む。ぼんやりと開かれた黒い瞳に、私の情けない顔がばっちりと映っていた。
そう言って、先生はカーテンを閉めていった。飲み物だけ置いて帰ろうかと迷ったけれど、とりあえずすぐ横の椅子に座り、彼女が目覚めるまで傍にいることにした。
「疲れか……。そうだよね、転校したばっかだもんね」
突然の環境の変化というのは、何がどう変わろうと多少のストレスを伴う。人一倍繊細な彼女はきっと、知らず知らずのうちに疲弊していたのだろう。
それすらも気付けなかったどころか、更に追い打ちをかけてしまった私は友達失格だ。
あの時、うじうじせずに訊いてしまえばよかった。この間湊と一緒に居たよね? って。そうすれば私が穂花ちゃんを避けることは無かったし、律樹との関係も拗れなかった。
何やってんだろ、私。と自嘲気味に笑うと同時に、長い睫毛がぴくりと動いた。
まるで重病の患者が数ヶ月振りに目を覚ましたような気持ちになって、人形のように愛らしい顔を覗き込む。ぼんやりと開かれた黒い瞳に、私の情けない顔がばっちりと映っていた。

