涙色に「またね」を乗せて


梅雨時の晴れ間と友情は、似て非なるものだと思う。


例えば、梅雨は鬱陶しい雨が延々と降りしきるけれど、友情は晴天の空のような澄んだ透明な感情が続く。

そして、奇跡的に訪れる晴れ間は私達にとっては溜まっていた洗濯物を干したり、何となく気分まで上がったりと、有難いことこの上ないが、友情においての夕立は、いつ止むのかが分からないだけではなく、下手をすれば大型台風にまで発展してしまうから厄介だ。


そして今、台風までは行かなくとも、大雨警報まで出てしまって、非常に困っている。




休日を挟んだおかげで多少は通常運転に戻ったかと思いきや、現実はそう甘くはなく、むしろ状況は悪化を極めていた。



普段通りなら気にも留めないような小さな綻び。一度気付いて引っ張ってしまえば、繊維は解け、布はやがて一本の糸へと姿を変える。


少しずつ積み重なっていく不信感は、せっかく織った美しい反物を、なんの躊躇もなく台無しにしていった。


必死で保っていた笑顔も、見る影もなく崩れてしまった。最近は話しかけられても生返事ばかりで、最後に交わした言葉がどんな形をしていたか、苦労しないと思い出せない。



このままでいい訳が無い。頭では理解していても、きっぱりと割り切れるほど私は大人ではなかったらしい。