涙色に「またね」を乗せて

その翌日は土曜日で、中間テストも近かったから部屋でずっと勉強していたが、いまいち身が入らなくて、気晴らしに近所の公園に向かった。

梅雨の晴れ間の休日だからか、公園は随分と賑わっていた。

遊具周辺ではきゃっきゃとはしゃぎながら小さな子達が遊んでいて、壮年の夫婦がベンチに座って互いに寄り添い、木陰の中ではママ友さんが井戸端会議に勤しんでいる。



ぼうっとベンチに腰掛けて、何となく空を見上げてみる。


梅雨時だからなのか、鮮やかな青空を重苦しい灰色の雲が覆い、空はおまけ程度にしか見えない。


それでも、雲の隙間から差し込む日光は透き通っていて、ここ最近ずっと雨が続いていたというのも相まって、ここに居る人全員が活気に満ちている。

特に子供は、ずっと外で遊べなかったことにより蓄積されたフラストレーションを発散しようと、狂気的なレベルで盛り上がっていた。


本当は仕事をクビになったサラリーマンの如く公園で黄昏ている場合ではないのだけど、家に居たところでどうせ勉強はしないので特に問題は無いだろう。いや、この時期になっても全然やる気が起きないのは大いに問題なのだが。