テスト期間に突入した。
事前に配られた範囲表に書かれていた教科書のページ数に頭を抱え、今回こそは真面目に勉強しようと決意を新たにしたものの、気が付けばベッド上に放置したスマホに手が伸びている。
流石にやばい。このままだと留年するかも。という漠然とした不安は、テスト勉強の面倒臭さと日々の自堕落な生活により染み付いた怠け癖に掻き消された。
とりあえず、休み時間は自習時間に充てることにした。
ここだけ聞くと物凄く真面目な優等生に見えなくもないのだが、放課後の勉強時間が悲惨なことになっているので、これだけだとギリギリ赤点を回避出来るかどうかというところだ。
まぁ、それは一夜漬けでどうにかするとしよう。
昼休み。魔導書の如くチンプンカンプンな古典の教科書を読み返していると、「ちょっといい?」と右斜め上から穂花ちゃんに呼びかけられた。
「何?」
「あのさ、今度の日曜、皆で勉強会しない? 律樹君とか、湊君も誘ってさ」
羽毛が舞うような声で、今一番聞きたくない奴の名前が発せられる。
事前に配られた範囲表に書かれていた教科書のページ数に頭を抱え、今回こそは真面目に勉強しようと決意を新たにしたものの、気が付けばベッド上に放置したスマホに手が伸びている。
流石にやばい。このままだと留年するかも。という漠然とした不安は、テスト勉強の面倒臭さと日々の自堕落な生活により染み付いた怠け癖に掻き消された。
とりあえず、休み時間は自習時間に充てることにした。
ここだけ聞くと物凄く真面目な優等生に見えなくもないのだが、放課後の勉強時間が悲惨なことになっているので、これだけだとギリギリ赤点を回避出来るかどうかというところだ。
まぁ、それは一夜漬けでどうにかするとしよう。
昼休み。魔導書の如くチンプンカンプンな古典の教科書を読み返していると、「ちょっといい?」と右斜め上から穂花ちゃんに呼びかけられた。
「何?」
「あのさ、今度の日曜、皆で勉強会しない? 律樹君とか、湊君も誘ってさ」
羽毛が舞うような声で、今一番聞きたくない奴の名前が発せられる。