今度は、別の子が標的になった。
ついこの間までは普通に友達として喋っていたのに、グループの輪から強制的に外されて、空いた穴には当然のようにその子が加わる。
まるで、友達なんて誰でもいいと言わんばかりに。
それがどうしても理解出来なくて、つい口に出してしまった。
その日から、ターゲットは私に変わった。
「あいつマジで空気読めないよね」「何、いい子ぶってんの?」「早く部活辞めればいいのに」心無い言葉を浴びせられ、学校に行くのが怖くなった。死にたいとさえ思っていた。
その時私は直感した。あれは、絶対に言ってはいけない言葉だったのだと。
それでも、二月もすれば何事も無かったかのようにグループに引き戻され、その更に三ヶ月後くらいに、また別の子がハブられた。
また同じ目に遭うのが怖くて、もう二度とあんな気持ちを味わいたくなくて、たかが自己保身の為だけに人を陥れる。当然、途方もない罪悪感に苛まれたけれど、正直言って、一人にならない安心感の方が遥かに上回っていた。
やがて中学校を卒業し、幸いにも新しく出来た友達はむやみやたらにいじめを行うようなことはせず、むしろ正義感の強い優しい子達だった。

