とはいえ、二人の相性がそこまで悪いようには思えないし、きっと二人なら仲良くなれる。ただ、あの馬鹿の度を越した塩対応が、人間関係に支障を来たしているというだけで。
「まぁ、多少は不機嫌になるかもしれないけど、そこまで悪い奴じゃないから、そんな露骨に嫌がらせしたりは……」
そこまで言いかけて、うっと言葉が喉に詰まる。それと同時に、湊の黒い武勇伝が次々と浮かび上がってきた。
例えば、因縁をつけてきた不良グループに怪文書を仕掛けて仲間割れさせたとか、実は他校の生徒から〝悪魔の子〟と呼ばれるくらいのドSだとか、うっかり彼のプリンを食べてしまった某男子生徒Rを簀巻きにしたとか……、これは律樹の話だから別にいいや。
だらだらと汗が流れ出る。頬がひくひくと痙攣し、背後から背筋に刃物を突き付けられたような気さえした。
「……うん。きっと法に触れるようなことはしてないから! 多分!」
少々声が不自然な震え方をしてしまったが、あまり気にしないことにした。学食なら人も多いし、流石の湊も女の子相手に惨いことはしないだろう。もし彼女に手を出そうものなら、私がぶん殴ってしまえばいい。
私が絶対、穂花ちゃんを守ってみせる。
何処か不安そうな穂花ちゃんに庇護欲をそそられ、私は密かに、胸の隅で誓いを立てたのだった。
「まぁ、多少は不機嫌になるかもしれないけど、そこまで悪い奴じゃないから、そんな露骨に嫌がらせしたりは……」
そこまで言いかけて、うっと言葉が喉に詰まる。それと同時に、湊の黒い武勇伝が次々と浮かび上がってきた。
例えば、因縁をつけてきた不良グループに怪文書を仕掛けて仲間割れさせたとか、実は他校の生徒から〝悪魔の子〟と呼ばれるくらいのドSだとか、うっかり彼のプリンを食べてしまった某男子生徒Rを簀巻きにしたとか……、これは律樹の話だから別にいいや。
だらだらと汗が流れ出る。頬がひくひくと痙攣し、背後から背筋に刃物を突き付けられたような気さえした。
「……うん。きっと法に触れるようなことはしてないから! 多分!」
少々声が不自然な震え方をしてしまったが、あまり気にしないことにした。学食なら人も多いし、流石の湊も女の子相手に惨いことはしないだろう。もし彼女に手を出そうものなら、私がぶん殴ってしまえばいい。
私が絶対、穂花ちゃんを守ってみせる。
何処か不安そうな穂花ちゃんに庇護欲をそそられ、私は密かに、胸の隅で誓いを立てたのだった。

