穂花ちゃんの右手にはピンクとオレンジの残骸が握られていて、彼女が力任せに引き千切ったのだと容易に想像出来た。
あの細腕の何処にそんな馬鹿力が……と拍子抜けする私とは対照的に、穂花ちゃんは迷うことなく私の手を取った。
保健室で見せたのと同じ、あの強気な表情で。
「大丈夫」
やけに確信めいた声で、貫かれる。
「涙衣ちゃんの願いは絶対に叶う。湊君は、涙衣ちゃんを絶対に忘れない。私が保証する」
この世に絶対は存在しない。そんなこと、私が一番よく知っている。
だけど、思わず信じてしまいそうな、信じさせられてしまいそうな、そんな力が、穂花ちゃんの声にはあった。
無条件に、ふつふつと自信が湧いてくる。さっきまでの不安が嘘みたいだ。その温度差が急におかしくなって、ははっと力なく笑う。
「……それ、大事なものなんじゃないの」
「願いを叶える為にあるんだから大丈夫だよ」
「自分で切ったりしたら駄目なんじゃなかったっけ」
「違うよ、ミサンガが涙衣ちゃんの願いを叶えたいって思ったから私の力でも切れたんだよ」
「あははっ。何それ」
もう滅茶苦茶だ。
私は思い切り笑い転げ、笑い過ぎて本当に椅子から転げ落ちた。
あの細腕の何処にそんな馬鹿力が……と拍子抜けする私とは対照的に、穂花ちゃんは迷うことなく私の手を取った。
保健室で見せたのと同じ、あの強気な表情で。
「大丈夫」
やけに確信めいた声で、貫かれる。
「涙衣ちゃんの願いは絶対に叶う。湊君は、涙衣ちゃんを絶対に忘れない。私が保証する」
この世に絶対は存在しない。そんなこと、私が一番よく知っている。
だけど、思わず信じてしまいそうな、信じさせられてしまいそうな、そんな力が、穂花ちゃんの声にはあった。
無条件に、ふつふつと自信が湧いてくる。さっきまでの不安が嘘みたいだ。その温度差が急におかしくなって、ははっと力なく笑う。
「……それ、大事なものなんじゃないの」
「願いを叶える為にあるんだから大丈夫だよ」
「自分で切ったりしたら駄目なんじゃなかったっけ」
「違うよ、ミサンガが涙衣ちゃんの願いを叶えたいって思ったから私の力でも切れたんだよ」
「あははっ。何それ」
もう滅茶苦茶だ。
私は思い切り笑い転げ、笑い過ぎて本当に椅子から転げ落ちた。

