「ちょっと待ってどういうこと!? どっちから告白したの? っていうかぶっちゃけ何処まで進んだ!?」
「涙衣ちゃんこそ、いつの間に湊君とそういう関係になってたの! やっぱりクリスマス? 聖夜が奇跡を起こしちゃった感じ!?」
そこからは怒涛の恋バナ大会。何処ぞの政治家の記者会見の如く質問攻めを喰らい、逆に私も一部始終を聞き出してやった。
女三人寄れば姦しいとよく言うが、二人でも充分姦しい。互いの口から発せられる甘酸っぱい恋愛話にキャーキャーと騒いではクッションをバシバシと叩き、ちょっとでも幸福に浸ろうものなら「惚気んな!」とヤジを飛ばす。
穂花ちゃん曰く、ショッピマングモールで律樹と映画を見た後にいい感じの雰囲気になって、煌めくイルミネーションとジングルベルに包まれた夜の街を歩いたらしい。
そして、オーナメントやリボンに飾られたクリスマスツリーの前で、深紅のポインセチアの花束を渡され、好きだと一言告げられたのだとか。
普段の凛月からは想像もつかないようなロマンチックなサプライズに、私は思い切り目を見開いて「ほわぁ」と言った。
聖夜の祝福に包まれた二人は、きっと恋愛ドラマのワンシーンのようだっただろう。
片想い相手にちょっと重過ぎやしないか。そんなことはあり得ないが、もし振られたら一体どうするつもりだったのか。と思いとしたが、それはそっと心に封じておいた。
何はともあれ、二人の恋が成就して本当によかった。
根掘り葉掘りを問いただされた仕返しにと私と湊とのことも洗いざらい吐かされ、全てを話し終えた頃には、穂花ちゃんは濡れた瞳を更に涙で潤ませていた。

