涙色に「またね」を乗せて

ハンバーグを食べ終え、満腹な腹を押えながらベッドに寝そべりスマホのロックを解除する。美味しそうなクリスマスケーキを適当に調べながら、去年のクリスマスを振り返る。

去年は確か、湊の家で律樹と三人でゲームをして過ごした。今年は穂花ちゃんも居ることだし、両親も不在だから私の家で集まってもいいかもしれない。……いや、もしかしたら誰かしら先約があるのではないか。

特に男子二人はバスケ部に所属しているし、部活でクリスマスパーティーをするところもあるとクラスの誰かから聞いた。でもよくよく考えたら、去年は二人揃って暇だった。そもそも集まり自体が無いのか、ハブられたかのどちらかだ。

とりあえず予定だけでも訊いておくかと思い、登録されている連絡先の中から湊のを選んでメッセージを送る。本当は窓を開ける方が格段に早いのだが、今の時期にそれをやると部屋か凍ってしまうので却下だ。


『今年のクリスマス、いつもの四人で集まらない?』


五分程して返信が来た。


『僕はいいけど、律樹は穂花ちゃんとデートだって』

『マジか、あいつ意外とやるじゃん』

『ね。だから今年は二人でクリパしよ』

『そーしよ。ケーキの種類何か希望ある?』

『ブッシュドノエルがいい』

『了解』


ポンポンとメッセージを打ちながら、そろそろお風呂が空く頃だなと起き上がる。パジャマを準備しようとしたところで、もう一度スマホが震え出した。

何だろうと思い放置していたスマホを手に取る。ホーム画面に表示されたメッセージを見て、体中の血液が戦慄した。





『修学旅行でのこと、その時にちゃんと話したい』