涙色に「またね」を乗せて



高校生活においてのイベントは、青春において多大な役割を果たす。




基本的には先日の体育祭のように全校生徒が集うものばかりだけど、時には特定の学生のみに許されるものも存在する。


小学六年生。中学三年生。そして高校二年生。


日常から離れ、学校によっては海外にまで飛び立って、観光やら枕投げに興じるその行事の名は、言わずともお察し頂けるだろう。



机をグループごとに寄せあって、するべきことはただ一つ。







「修学旅行、自由行動の予定は今のうちに組んどけよー」



机の上に幾つものパンフレットを並べ、適当に開いては目印に付箋を貼っていく。後でトラブルが起こらないように、誰が何色の付箋かはあらかじめ決めておいた。


行き先は歴史的文化溢れる京都。定番中の定番だが、文句を言うような不届き者は誰一人として存在しない。