そして、青空に響く空砲の音と共に始まった体育祭。午前中のパン食い競走と障害物リレーで、我ながら華々しい戦果を挙げた。
パン食い競走はぶっちぎりの一位。障害物リレーは二位だったとはいえ、それでもかなりの得点が入る。
そしてこれから始まるのは、律樹が出場する借り物競争。
運動音痴な分せめて応援だけでもと言っていた穂花ちゃんは、まだ開始前だというのに両手を胸の前で組んでハラハラと律樹を見守っている。優勝賞品のあんぱんを貪り食っている私とは大違いだ。
「全く。いくら疲れているからって、ちょっとは応援する素振りくらい見せなよ」
口元についた食べカスを指先で払いながら、湊が嘲笑うように言った。
「君が今さっき食べていたサンドイッチは誰があげたものだと思ってるの?」
パン食い競走の優勝賞品は、近所のパン屋の人気パン詰め合わせセットだった。
近所でも中々の評判の店で、本当は独り占めしてしまいたかったのだけど、「どうしても駄目?」と上目遣いで強請られてしまい、気がついた時にはもう折れていた。
腹立たしく思いながらも、夢中になってサンドイッチに齧り付いている彼の、普段はあまり見せないようなあどけない顔を見ているうちに、まぁいっかと思えてしまうのだから不思議だ。
そのまぁいっかの勢いで、穂花ちゃんにはメロンパンを、律樹の馬鹿にはコロッケパンを渡してしまったが、想像以上に喜んでくれたのでよしとしよう。
パン食い競走はぶっちぎりの一位。障害物リレーは二位だったとはいえ、それでもかなりの得点が入る。
そしてこれから始まるのは、律樹が出場する借り物競争。
運動音痴な分せめて応援だけでもと言っていた穂花ちゃんは、まだ開始前だというのに両手を胸の前で組んでハラハラと律樹を見守っている。優勝賞品のあんぱんを貪り食っている私とは大違いだ。
「全く。いくら疲れているからって、ちょっとは応援する素振りくらい見せなよ」
口元についた食べカスを指先で払いながら、湊が嘲笑うように言った。
「君が今さっき食べていたサンドイッチは誰があげたものだと思ってるの?」
パン食い競走の優勝賞品は、近所のパン屋の人気パン詰め合わせセットだった。
近所でも中々の評判の店で、本当は独り占めしてしまいたかったのだけど、「どうしても駄目?」と上目遣いで強請られてしまい、気がついた時にはもう折れていた。
腹立たしく思いながらも、夢中になってサンドイッチに齧り付いている彼の、普段はあまり見せないようなあどけない顔を見ているうちに、まぁいっかと思えてしまうのだから不思議だ。
そのまぁいっかの勢いで、穂花ちゃんにはメロンパンを、律樹の馬鹿にはコロッケパンを渡してしまったが、想像以上に喜んでくれたのでよしとしよう。

