スイカで養った体力を糧にもう一度遊び呆け、有り余った体力と日頃のストレスを一滴残さず消費した頃には、私の予想通り人の気配はまばらになり、力強い生命を主張していた海は予想通り美しいサンセットへと変貌を遂げていた。
鮮やかなコバルトブルーだった水面の上にオレンジ色の光が重なって、その所為で夕凪の海は形容し難い不思議な色合いをしていたけれど、それは汚いという類ではなく、人知の及ばない超自然的な耽美さといった風合いだった。
そらはほんの少し彩度を落としたサファイアから水平線に近付くにつれ熟成されたオレンジ色のグラデーションに染まっていく。
沈みかけた太陽は一見金色のようでいて、けれどそれは周りの光が金色なだけであって、実際は真珠のように眩い純白だった。
昼から夜へと移り変わる瞬間は、何故こんなにも美しいのだろう。
「涙衣、何してんの。行くよ」
夕日を背にして振り返った湊の影が、黒く長く伸びていく。この雄大かつ神秘的な光景を背負ったその姿は、まるで映画のワンシーンのようだった。
認めてからずっと息を潜めていた恋心に、胸の奥がきゅんと高鳴る。そこからじんわりと甘酸っぱい感情が広がっていき、ゆっくりと全身を焦がしていく。
そっと水着の上から手を当ててみると、トクントクンといつもより少し早い鼓動が胸を叩いた。
想いが溢れ出して爆発してしまう前に、さっと荷物を纏めて三人の元へと駆けていく。
夏は、まだまだ終わらない。
鮮やかなコバルトブルーだった水面の上にオレンジ色の光が重なって、その所為で夕凪の海は形容し難い不思議な色合いをしていたけれど、それは汚いという類ではなく、人知の及ばない超自然的な耽美さといった風合いだった。
そらはほんの少し彩度を落としたサファイアから水平線に近付くにつれ熟成されたオレンジ色のグラデーションに染まっていく。
沈みかけた太陽は一見金色のようでいて、けれどそれは周りの光が金色なだけであって、実際は真珠のように眩い純白だった。
昼から夜へと移り変わる瞬間は、何故こんなにも美しいのだろう。
「涙衣、何してんの。行くよ」
夕日を背にして振り返った湊の影が、黒く長く伸びていく。この雄大かつ神秘的な光景を背負ったその姿は、まるで映画のワンシーンのようだった。
認めてからずっと息を潜めていた恋心に、胸の奥がきゅんと高鳴る。そこからじんわりと甘酸っぱい感情が広がっていき、ゆっくりと全身を焦がしていく。
そっと水着の上から手を当ててみると、トクントクンといつもより少し早い鼓動が胸を叩いた。
想いが溢れ出して爆発してしまう前に、さっと荷物を纏めて三人の元へと駆けていく。
夏は、まだまだ終わらない。

