朝日奈が帰った後
ばあちゃんに
めちゃくちゃ怒られた
濡れた畳をオレが拭いて
花瓶に朝日奈が持ってきた花をいけ直して
仏壇の前に飾った
ばあちゃんは
東京の母親にすぐ電話してた
ばあちゃんが考えてるようなことなんて
何もしてない
朝日奈と
そーゆーことするの
考えられない
あの人とは
簡単にできたのに…
あの事がなかったら
オレは朝日奈を抱きしめることが
できたのかな?
知らないところで知らない人と
そーゆーことするの、ヤダな…
何度も繰り返す
朝日奈の言葉が…
朝日奈
オレ
そーゆーヤツだから…
ごめん…
て、別に朝日奈に謝らなくてもいいか
朝日奈は
オレのこと一生好きにならないから…
嫌いになることは
あっても



