「星野の部屋2階なの?」 「うん、2階だけど…」 朝日奈をオレの部屋に入れたことはなかった 「この子、ひとりだと怖くて 2階で寝れなくて 仏壇の部屋に布団敷いて寝てるんよ」 ばあちゃんが笑いながら言った 「星野たまに線香の匂いするもん」 朝日奈も笑った いつもこんな感じで 朝日奈が来るようになったら ばあちゃんもよく笑うようになった 「やっぱり女の子はかわいいねぇ…」 ばあちゃんはいつも朝日奈を見て そう言った うん オレもかわいいと思う