夏休み中も星野は家庭教師を頼まれたらしい
「今度は昼だから夜は会えるよ
3年生だから部活引退したんだって」
会えるよ
星野も私に会いたいとか
思ってくれてる?
「受験生なんだね」
「うん
うちの高校を受験したいらしい」
「へー…星野、責任重大だね」
「それがさ
結構頭のいい子で
うちの高校なんか余裕なんだ
だから、重大でもない」
「ふーん…
なんでうちの高校なんだろうね
なんかやりたいことあるとか?
何部なの?」
「バスケ部って言ってたけど…
キャプテンだったって」
「うちの高校、バスケ部ないよね?」
「うん、ないね」
「あ!好きな人と同じ高校とか?」
「それは朝日奈だろ」
「うん
そんなの私ぐらいか…」
「オレもそぉだけど…」
「え!そーなの?」
え…
星野の好きだった人って
…
私だよね?
「東京いつ行く?
オレは、この日が休みだから…」
「あ!話、変えた!
星野、ズルい!」
「変えたんじゃなくて
終わったの!」
「星野、私と一緒がよかったの?」
「その話は、終わりー」
「もぉ…」
「ふたりが仲がよくて
ばあちゃん嬉しいわ
ひなちゃんがここに来てから
この子、変わったよ」
「星野が?どんなふうに?」
「あんまり笑わない子だったけどね…
ひなちゃんがいると、この子…」
「ばあちゃん!余計なこと言わなくていい」
星野、照れてる
「おばあちゃんから見て
私と星野
どっちの方がいっぱい好きだと思う?」
「そーだねぇ…
ひなちゃんは
この子のどこが好きなの?」
「星野は、いつも私をちゃんと見ててくれてね
指摘されてムカついてたまにケンカするけど
結局全部当たっててね…」
「朝日奈、そろそろ帰ったら?
もぉ、こんな時間だよ」
星野は
私のどこが好きなんだろう…
いつも冷静だけど
時折見せる星野の照れた顔が
私は大好きで
おばあちゃんの前だと
いつもに増して平静で
私がベタベタしても
相手にしてくれないし
おばあちゃんの目を盗んで
キスしたりすると
払われる
だけど…



