「おい、本当に行くのか? 何されるかわかったもんじゃねえぞ」

「なんだよ、心配してくれてるのか?」

「それはそうだろ」

結貴はチビで、先輩はデカい上に複数人いるのだから。

「じゃあさ、(あきら)も一緒に来てよ」

結貴は一人で来るようきつく言われていた。誰かにチクったりしたらひどいぞ、とも。

それが気がかりだったが、結貴を一人で行かせるのも嫌だったから、一緒に行った。

案の定、先輩は結貴の隣に立つ俺を睨みつけた。